折坂悠太

頃合いをみては
ここでまた会おう

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確かじゃないけど
春かもしれない

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すんかすと虫が這って
死ぬる季節を連れてきた

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君は野中の　いばらの花か
暮れて帰れば　やれほんに引き止める

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路肩の天使が　私に言うことにゃ
程なくここらは　嵐の只中さ

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海へ連れ立つあの渡り鳥は
過ぎし春の暖かさを覚えてる

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橋のたもとに椅子があり
それにもたれて　河を見てます

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何かがここを
通り過ぎたみたいだね

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眠れぬ街　呼ぶ声を袖に
早足で歩く　あの子を迎えに

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どうするつもりでいるんだろう
今、動かずただ、ここにいるよ

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