工藤慎太郎

「久しぶりだね　何年ぶりだろう」変わらない　君はまだ　眩しいよ
仕事のこと　子供のこと　お互いの　日々のこと　こぼし合う

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真夏の夜　汗ばんだ　震える手握りあった　誰にも知られぬように
月が浮かぶ屋上で　唇を奪い合った　寂しさ埋め合うように

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桜舞う花びらの中　駆け抜ける赤いランドセル
木漏れ日の光を浴びて　眩しさにそっと目を閉じる

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元気でいますか？　宛名のない手紙
書きかけて　目を閉じて　そっと丸めた

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誰もいない部屋　「ただいま」ってつぶやく
「おかえり」の言葉　探している

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揺れる街明かり　一人帰る道
今　君はどこで誰とこの月を　見上げているんだろう

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ひまわりの花咲く頃　裸足ではしゃぐ川遊び
那珂川を背に歩いた　夕日沈む帰りの道

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君に幸あれ　悲しみも大切な宝物
君に幸あれ　そして心から人を愛せるように

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あと何度同じ朝　あと何度同じ夜
あと何度同じ毎日を　あなたと迎えられるんだろう

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ひざを抱えたままの　誰もいない部屋
バスタブに浮かべられた　月が泣いてる

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