川野夏美

幸せすぎた　時間は過ぎて
別れが近づく　空港ロビー

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目を凝らして　探しても
あなたと過ごしたあの日々

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せせらぎに…　河鹿(かじか)鳴く夜の　蛍狩り
ひとり来ました　貴船川(きぶねがわ)

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凪(なぎ)がつづけば　いつかは時化る
荒れりゃ一蹴り　命もおとす

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「あんた泣いてんのネ」
だから言ったじゃないの

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悲しいのでしょうと　夢の中
見知らぬ人の問いかけに

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歩いて歩いて　港のあかり
小雨に打たれて　孔雀は泣いた

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黒い柱に　大時計
今もかわらぬ　故郷の

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久し振りだわ　偶然のめぐり逢い
運命の神様に　感謝したいわ

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ふたりの愛の　鳥籠から
突然あなたは　飛び立った

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