山下大輝

ある日見つけた小さな本に朝が来るまで夢中になった
ここにいれば魔法も使える　ひとりきりで読み耽った毎日

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「やあ、素晴らしい世界だよ　声を届けに行くんだ　果てまで」
no.16が迷わないように　ほんの一呼吸分の道標を

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交差点遠慮して端っこでつまずく
なんにもないのにいつも僕はこうだ

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嘲笑いや　冷めた eyes が
風当たりを強くするな

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その手を離さないで　ねえ　声は届かなくて　僕は自分を
まだ　抱きしめることは　できなくて

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戸惑う声が　聞こえちゃいそうで
ずっと　うつむいていた

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ふきこぼれた脳の滴だけ言葉と呼ぶ
私たち心臓がある

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颯爽と過ぎた昨日のしっぽに　治し損ねた傷がある
そんなに痛くも悲しくもない　嘘だらけで隠してた

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