小椋佳

君は　いまごろ　相変らず
にぎわう街に　時間を埋めているだろうか

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何よりまして　自由なものは
心の中の　ものおもい

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波を遊ばせ　岸辺囁く
風受け止めて　木の葉は歌う

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然したることも無いままに
君のあとさき行き違い

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ゆうべのワインの
飲み過ぎのせいじゃなく

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朝の光が　今日は眼に痛い
通りすぎゆく人に　声かけて

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腰をおろしたきりかぶ 小首かしげた野うさぎ
久しぶりです あぁ ふるさと

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胸おどる　特別な　出来事が　起こらなくても
微笑みが　ふと浮かぶ　日々の　些細なことで

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運命は　必然に　偶然重ねの　綴(つづ)れ織(お)り
思い返せば　あの日　　思い巡らす　お店で

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惜し気無く　故郷の大地　恵みを　施し
絶え間無く　海 山 川　生命(いのち)を　育む

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