teto

「曖昧な愛なんて必要ない
会えないぶんだけ辛い賭けじゃない？」

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再生ボタンを押した時に記憶や匂いが蘇る気がして
ネオンの灯りが見えるたびにあの耳鳴りが聞こえた気がした

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「月が出てれば道は明るいね」と
幼い頃に耳にした言葉は

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カラスが喰い散らかしていった
あそこんちの前の生ゴミは

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変わることを恐れた一匹のエゾシカは
春を迎えることすら　ままない様だった

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このビー玉に映る街もまた
美しく思えるようになったのです

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文字通り道草食ったサルビア　ぺんぺん草
全然無駄じゃなかったと気づいた今更

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「何が好きとか何が嫌いとか
いい年だからもうやめたら？」と

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一から十、いや百まで千まで答え合わせをしたがる姫
答えが違えばのたうちまわり次の執事へ

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何千万、何億とある散らばった答えを掻き分け
導き出して辿ったひとつ、ひとりを無くすことはできず

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