鳥羽一郎

酔い覚めの
水をにごらす　宵の酒

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オー　アイヨ　アイヨ　アイヨ　アイヨ
行先ぁ　アリューシャン　アイヨ　アイヨ　アイヨ

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春まだ遠い　如月は
北風　襟立て　裏通り

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旅路の果ての　居酒屋に
一輪ゆれる　赤い花

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景気が悪くて　いけないね
カウンター隣りの　常連客の

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料理(あじ)は愛情(こころ)と　おしえてくれた
おやじの暖簾の　跡をつぐ

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人の情けに　情けに泣いた
泣いて覚えた　この世の道よ

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遥かなシベリアへ　飛び立つ白鳥の
わかれの鳴き声　見送る風蓮湖(ふうれんこ)

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ガキの頃から　わんぱく坊主
ぎこちないほど　舌足らず

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ひとつ…男が　泣く時ゃヨ
恋の破片(かけら)を　拾うとき

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