谷山浩子

山奥の　小さな駅に　とまったら
青い空気を　ごらんなさい

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自由、自由と大声あげて
歌ってさわいでいるうちに

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淋しく雨が森をつつんで
こずえをわたる　小鳥の声も

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書きかけの　手紙を置いて立ち上がり
窓をあければ　ミスティーナイト

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淋しさのかたちをした月が傾いて
危うく夜空に貼りついている

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今日は天気も荒れ模様
風がびゅんびゅん いい気持ち

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ひかりの中で　見えないものが
やみの中に　うかんで見える

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どこか　知らない町
知らないアパートの部屋

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みがかれた　ガラス窓こえてくる
陽ざしに抱かれ　あなたとゆれている

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僕はきみのために小さな家を建てる
獣や嵐から　きみを守る家を

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