沖田真早美

遠くどこまでも　続く日本海(うみ)
鉛色した　雲が張る

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雨がポツリと　湯舟に落ちて
丸い泡(あぶく)が　また一つ

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あなたはいまも　憶えてますか
二人の愛が　もつれたままで

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三歩後ろを　歩いていても
影がかさなる　月明かり

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海岸線を離れ　向かうあなたのふるさとは
戻り雪に埋もれ　まるで真冬のようです

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涙拭いてみても　いつも心が泣いている
愛するひとをなくし　今は哀しみだけです

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