布施明

待ちつづけていることに
疲れ果てた訳じゃないのよ

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恋というものは
不思議なものなんだ

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君に会いに行くのさ　君に会いに行くんだ
星の綺麗な夜に

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人恋しさのあまり
書き始めた日記に

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貴女と歩いた　あの道に
夜霧がつめたく　流れてた

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見かけがいいのに 越したことはないが
女の魅力はなんといっても こころさ

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君を残したまま　旅立つあの人には
君の涙が　一番つらいもの

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いつの間にか君と暮しはじめていた
西日だけが入るせまい部屋で二人

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まるで透明になったみたい
ぜんぶ 自分をすり抜けていく

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今 船出が近づく この時に
ふとたたずみ 私は振りかえる

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