川口哲也

霧(きり)の深さが　今更に
心を乱す　夜の駅

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ふる里捨てた　男が一人
居酒屋　とまり木　コップ酒

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俺の命の　半分に
なれたらいいと　お前は泣いた

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男は　恋を失くして　しみじみ酒の味を
知るもので　ございます

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恋しくて　恋しくて　心が痛い
あなたに逢うと　何も云えない

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小さな部屋でも　心の灯り
二人で暮らした　倖せな時間

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薬缶(やかん)の水より　早く沸(わ)く
短気損気の　暴れもん

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ラララララ…　別れの時は来るけれど
サヨナラは　ありがとうに変えて…

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男が歩く　男の道は
花と嵐の　人生模様(もよう)

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こんなに　綺麗だったかな
こんなに　おまえに似てたかな

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