島津悦子

湯ざめするわと　あなたの肩に
宿の丹前　着せかける

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何も言うなよ　その目を見れば
ついて行くわと　書いてある

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途(みち)ならぬ　途もまた途
この途を　選んだわたしです

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さすが薩摩(さつま)の　男じゃないか
筋目けじめを　通して生きる

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ちょいとおきゃんで　器量(きりょう)よし
口の悪さが　玉に傷

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屋形船から　見初(みそ)めたお方
寝ても覚めても　まぶたに浮かぶ

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ハァー
粋でいなせな　あなたに惚れて

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この世で寄り添い　結ばれる
不思議なものです　縁なんて

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夢のためなら　我慢もできる
夢のためなら　耐えてもいける

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結城つむぎの 袖振るたびに
匂い袋の 鈴が泣く

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