岡野宏典

ないモノねだりをして　足元をちょっと見失っていた
走って　ふりかえって　あなたの歩み噛みしめる

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足りない物など　なにもないけれど　何故か物寂しいよな
急に　何もかもが見えなくなって　お座成りにした日々もある

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壊れかけた胸の奥の　何かが鮮やかな
光を放つ時　くすんで見えた景色さえも

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吸い込まれそうな空色
降り続く雨のせいで文字化けしてる心

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目を閉じ風を見てた　溢れる光の中で
この命の儚さ　そっと確かめている

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紅く滲む　西の空へ向けて
飛び立つ鳥を　消えるまで見ていた

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あなたに出会えてよかった　君こそ僕のすべて
夜空に瞬く星　輝く吐息こぼれる季節には

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夢をみてた　幼い頃羽根が生えて飛び回っていた
上から見た空の下は　初めて見る景色だった

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思い出っていつかはきっと　忘れちゃうものなんだって
誰かが確信したように　豪語していたんだ

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君に逢えたことが　僕の泪拭った
優しい光を　ただそっと灯してくれた

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