山本あき

さよならバイバイ　今夜でおしまいよ
あんたなんて　捨ててやると　背を向けたけど

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古い電車の　ドアのそば
二人は黙って　立っていた

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あなた忘れる　一人の旅は
沈む夕陽が　涙を誘う

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今も瞳閉じれば
浮かぶ友の顔が

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風にちぎれた落ち葉が　旅行鞄にまとわり
どこへ向かえばいいのか　名前知らぬ駅よ

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…女はあほや　哀しいあほや…
人間なんて　ひとりで生まれ

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雨がみぞれに　いつしか雪に
女の心も　寒さつのります

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雨があがるまで　傍(そば)にいさせて
明日(あした)から逢えない　あなただから

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恋の悲しみ　知り過ぎていても
慣れることない　一人の淋しさ

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遠くかすむは 彦根城
波に暮れゆく 竹生島(ちくぶしま)

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