大月みやこ

あの時　鞄(かばん)いっぱいに　夢を詰め込んで
ふるさとを後にした　私が　いました…

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カーテンを　そっと開けて
おはようと　ささやいたら

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女ですから　あなたのすべてを
陽だまりみたいに　包んであげたい

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女に去られた　男がひとり
男に去られた　女がひとり

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あなたにめぐり逢えた 激しいときめき
身を投げて抱かれたら こわれる気がする

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此処で生まれし者は皆
結の絆で　結ばれる

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あなただけよと 躰をよせて
咲いてみたけど 散らされた

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呑んだら　はじける　あのひとだから
きっと　誰かの　膝まくら

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ごろごろと雷さんが鳴って　船場に春が近ずく頃になると
あたらしいつとめはる若い人がぎょうさんきやはります

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ねえ　あなた　なぜに　あなた
くれないに　夜を染めて

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