君島大空

飛び散る　夏の硝子の中へ
消えていく君は上手く笑う

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「涙なんて枯れたわ」
「嘘が上手くなっただけさ」

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造られた空　果てしないまま
鄙(びた)喧騒をあてどなく飛ぶ

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世界はここで回るよ
鍵の増えた陽だまりで

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思ったよりも風が強い夜にあなたの声がしたよ
振り向きざまに消えていった

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背伸びしていたよ
気づかないまま

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腐って隅で泣いてたの
戸惑いも影になる

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行く手囀る朝陽を
軽弾みに見舞うような

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