北野まち子

かあさん　かあさん　空から見てる
私の事を見守っている

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女を甘く　見るんじゃないと
啖呵(たんか)を切った　裏で泣く

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小雪が肩まで　降りかかる
やさしく　ああ　払って　くれた人

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かじかむ指で　暦(こよみ)をめくりゃ
師走の風を　あなたがかばう

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お岩木山の　列車の窓に
林檎(りんご)の花が　出迎える　出迎える

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一夜(いちや)泊りの　あの人も
波が静まりゃ　船を出す

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一の滝から　七ツ滝
下れば涙が　こぼれます

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明日(あす)のことさえ　手探(てさぐ)りで
ひとりため息　ついた夜

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かならず春は　来るからと
涙をすくい　肩抱き寄せた

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そりゃあね　誰だって
幸せに　なりたいよ

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