キタニタツヤ

パッと見綺麗な幸福の偽装　メッキが剥がれ落ちた
一枚の薄皮隔てた先で　グロいものが何か呻いていた

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君の髪に冬の残り香があった
ほろ苦くて、煙みたいなアイスブルーで

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君の心のやわいとこ
好き勝手噛みついてしまいたくなって

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知らない国に迷い込んだみたいだ
誰もが綺麗な嘘で話してる

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君を撫でて
顔を埋めて

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消えてしまえたら
よかったのにな

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大人になっても
泥みたいなコーヒーはまだ苦いままだし

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日常に開いた傷口
グズグズに膿んだそれ見苦しい

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がらんどうの胸に覚えた違和感さえ
ひとりきりでは御しきれない

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