鳥羽一郎

私はいつも あなたに言った
別れ話は みっともないわ

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泣きたくなるよな　長い一本道を
歩いて来ました　まだ歩いています

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親父が船長で 伜のおれが
網をあずかる 漁労長

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叱られて　怒鳴られて　追いかけられて
強くなれたも　親父のおかげ

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海が暴れりゃ　なおさら燃える
漁師ド根性　親譲り

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花咲く蔭に 散るもよし
花散る蔭に 咲くもよし

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海の匂いが しみこんだ
太い毛糸の チャンチャンコ

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旅の空 日暮れて 街道に
湯煙りが流れる 宿場町

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山背が吠えれば こころも時化る
今夜はお前と 朝まで酒づかり

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男が唄う 男の詩が
今日も巷に 明かりを灯もす

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