来生たかお

砂の上 刻むステップ ほんのひとり遊び
振り向く遠くの人影 渚を駆けて来る

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物語は始まったばかり
街の中 夜の中 ひとめぐり

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夜の雫が 星ならば
涙は 宝石

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僕がどんなに 見つめても
ほんのりと首をかしげ

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出会いと別れはいつも 突然巡って
知らない顔して季節 通り過ぎて行くのね

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眼鏡の奥 澄んだ眼で 活字をたどる
声をかけて気づかずに 本を読むひと

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